鞄のオーダーメイドは基本的にはベースの形が決まっているセミオーダーメイドがメインになります。外枠のメインの大きさ以外のところは変更が可能なのですが、大枠を変えてしまうと抜本的に変わってしまうので予算が大幅に上がってしまいます。革の種類やポケットの数、内装や金具の素材などは自分好みに変更が可能です。アタッシュケースなどは常に0から作るので外枠のサイズ変更も可能です。それぞれの鞄や職人さんによって違いますので、スタッフにお申し付けくださいませ。
店舗にいた時にアタッシュケースがあるかと聞かれ、店内にある全てのアタッシュケースをご覧いただきました。そこでお話を聞くと、今気に入っているアタッシュケースのサイズでヌメ革のものを探しているのですがどこにも無いとのことでした。それは無いでしょうね、とお答えして、ただオーダーメイドで作れますよ、とお伝えすると、今まで5年ほど探して来てオーダーの提案は初めてだったのでお願いする、と言っていただけました。
値段は30万オーバーのものになりました。サイズはミリ単位で指定していただき、中の仕切りや仕様なども図面を見ていただきながら確認していきました。納期は打ち合わせなども含めて約半年かかりました。出来上がったときはみんなで喜びを分かち合ったことを覚えています。
革についてはヌメ革がご希望だったので、その中でもハリとコシがあってアタッシュケースにぴったりだと思ったブッテーロのヌメ革を店内にて違うアイテムで触ってもらって確認していただきました。これだと使っていくと非常に面白い味わいになるね、と言ってき決定しました。
鞄のオーダーメイドは非常に難しいものなので、職人さんやデザイナーさんの受注会の時にメインで受けさせていただいております。またセミオーダーやパターンオーダーなどで可能なブランドのアイテムもありますので、そちらは常に承っています。鞄はオリジナリティを出すのが難しいのでオーダーのニーズは多くあると思いますが、単価が高くなってしまうこととニュアンスの食い違いが起こりやすのでそこを注意しながら取り組んでいます。